6月11日開催の定時株主総会および終了後の取締役会を経て、新しく竹内聡一郎が代表取締役社長に就任いたしました。
新体制のもと社業の発展に努めますので、引き続きご支援、お引立てを賜りますようお願い申し上げます。
【代表者メッセージ】
株式会社クライオワンは、1957 年の設立以来、産業ガス国内首位の日本酸素株式会社の超低温機器事業を担う製造機能子会社として、歩みを続けてきました。 私たちがつくっているのは、超低温液化ガス貯槽(CE)、タンクローリー、可搬式超低温液化ガス容器(LGC)など、極低温ガスの「貯蔵・運搬・供給・消費」を支える中核機器です。
これらの製品は、普段の生活ではあまり目に触れません。それでも、工場や病院、研究機関など、社会を支えるさまざまな現場の“裏側”で、なくてはならない存在として働き続けています。派手ではないけれど、なくなると困るもの——それが、私たちのつくる超低温機器です。
私たちクライオワンは、 「超低温機器を通じて、人と技術で社会に貢献する」 という企業理念のもと、顧客・お取引先様、地域社会、そして共に働く仲間に対して、誠実に価値を提供し続ける会社でありたいと考えています。
私たちが目指す姿は、ひとつです。「この町いちばんの組立加工メーカー」であること。「いちばん」とは、売上だけを意味してはいません。品質、技術力、安全、働きやすさ、そして仕事への誇り。この町で、「クライオワンで働いていてよかった」と社員が心から言える会社、「クライオワンに任せてよかった」とお客様に言っていただける会社であることを目指しています。
堺のモノづくり文化に学びながら
当社は2005 年、本社および工場を堺市へ移転しました。堺は、中世より国際貿易港として栄え、自分たちの町を自分たちで治めてきた、自治の精神を大切にしてきた街です。
古くから「ものの始まりなんでも堺」と言われるように、この町には、豪商たちが育んだ
・「独立心旺盛で、進取の気性に富む気質」
・鉄砲・刃物に代表される「品質と技術に妥協しないモノづくりのDNA」
が今なお息づいています。
多くの中小企業が集まり、それぞれが高い専門性を発揮しながら共存していることも、堺という地域の大きな特長です。この町では、「人が技術を磨き、技術が新たな価値を生む」 という文化が、当たり前のように受け継がれています。私たちクライオワンも、このモノづくりの町・堺に学びながら、超低温機器という独自の技術を磨き続けてきました。その結果、現在では超低温分野の技術を発展させ、国内唯一の凍結保存容器メーカー として、iPS 細胞の研究をはじめとする再生医療分野にも深く関わるまでになっています。
「人の生命の未来」にかかわる領域に、技術で貢献できていること。それは私たちの誇りであり、同時に、これからも決して手を抜くことができない、重い責任だと受け止めています。
原点は「現場」 -手を動かす人を大切にする会社でありたい-
当社の原点は、あくまで「現場」です。溶接をする人、組立をする人、検査をする人、図面を引く人、品質・製造管理をする人、出荷を担当する人。誰か一人が欠けても、製品は完成しません。私たちは、手を動かす人、汗をかく人を大切にする会社でありたいと考えています。
高卒で入社してくれた社員が、先輩に教わりながら技術を身につけ、やがて自分が誰かの「先輩」になっていく。 その過程で、
・モノづくりの面白さ
・仲間と仕事をやり遂げる達成感
・お客様から感謝される喜び
を味わってほしいと願っています。
A(明るく)・T(楽しく)・M(前向き)に、面白がって仕事をする
私たちが大切にしている価値観があります。それは、A(明るく)・T(楽しく)・M(前向き)に、面白がって仕事をすること。仕事には、思い通りにならないことも、うまくいかないこともあります。新しいことに挑戦すれば、失敗することもあります。それでも、私たちは「どうすればできるか」「どうすればもっと良くなるか」を考えながら、仲間と一緒に、困難さえも“面白がって”乗り越えていきたいと考えています。
・明るく:ミスやトラブルがあっても、責め合うのではなく、解決に向かって前を向く。
・楽しく:ただ作業をこなすのではなく、「自分たちの技術で社会を支えている」という実感を持ち、やりがいを感じながら働く。
・前向きに:できない理由ではなく、できる方法を探す。変化を恐れず、一歩踏み出してみる。
これらの姿勢は、若手社員だけでなく、これからマネジメントを担う世代にも大切にしてほしい価値観です。現場をまとめる立場になっても、「面白がる力」を失わない人がいる現場は、 自然と雰囲気が良くなり、技術も人も育っていきます。
これからマネジメントを担う世代の皆さんへ
30〜40 歳代で、これからリーダー・マネジャーを担う皆さんには、クライオワンの「これから」を一緒につくってほしいと考えています。 私たちが求めているのは、
・現場をよく見る人
・人の成長に関心を持てる人
・自分のやり方だけでなく、次の世代のやり方も受け入れられる人
です。
当社は、中小企業でありながら、日本酸素グループの一員としての安定感と、現場に近いスピード感の両方を持っています。 「現場に根ざしたマネジメント」を実践するには、とても良い環境だと自負しています。
・ベテランの技術をどう次世代へつなぐか
・若手がチャレンジしやすい職場をどうつくるか
・品質・安全を守りながら、効率や生産性も高めていくにはどうするか
こうした課題は、現場を知る皆さんと一緒でなければ解決できません。私たちは、これからのマネジメント層に、「管理する人」ではなく、“現場と人の可能性を引き出すリーダー”であってほしいと考えています。
一人ひとりの成長が、会社の成長になる
社員一人ひとりの成長が、そのまま会社の力になります。 新しい技術を身につけること、より良い段取りを考えること、後輩に教えられるようになること。その一つひとつが、クライオワンの技術の進化につながっていきます。
私たちは、
・現場の声を大切にすること
・チャレンジを歓迎すること
・失敗から学び、次につなげること
を通じて、社員とともに成長し続ける会社でありたいと考えています。
これからのクライオワン
これからもクライオワンは、超低温技術の可能性を追い求め、社会の発展と地域経済・産業の活性化に貢献してまいります。 お客様・お取引先様、地域の皆さま、そして共に働く仲間から「信頼され、選ばれ続ける企業」であり続けるために、全社一丸となって未来へ歩みを進めていきます。 超低温機器を通じて、人と技術で社会に貢献する——。 その原点を忘れることなく、 この町いちばんの組立加工(完成品)メーカーとして、堺の地から、次の世代へ誇れるモノづくりを続けていきます。
2026年6月11日 代表取締役社長 竹内 聡一郎